釈迦多宝二仏並坐像 しゃかたほうにぶつびょうざぞう

彫刻 金属像 / 南北朝(六朝)

  • 中国
  • 北魏時代 / 489
  • 銅造鍍金
  • 高23.5㎝
  • 一基
  • 東京都港区南青山6-5-64
  • 根津美術館
  • 重要文化財

『法華経』見宝塔品(けんほうとうぼん)には、釈迦の説法に賛嘆した多宝仏が、多宝塔中の自らの座に釈迦を招き入れ、そこで釈迦が説法を続けたことが記されおり、これを表した彫刻作品は中国・北魏時代に多くみられる。向かって左が多宝仏、右手を挙げて説法するのが釈迦である。台座背面には造像銘が鐫刻(せんこく)されており、それにより太和(たいわ)13年亡き父母の供養のために発願(ほつがん)されたことが知られる。細部にこだわらない力強い作風は太和仏の典型であり、本作はその名品にかぞえられる。

釈迦多宝二仏並坐像 しゃかたほうにぶつびょうざぞう
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