猛虎図 もうこず

絵画 日本画 / 江戸

  • 桑山玉洲  (1746-1799)
  • くわやまぎょくしゅう
  • 江戸時代中期
  • 絹本著色
  • 縦87.7cm,横31.6cm
  • 1幅

 濃彩の技法と「桑文爵寫」の款記により、桑山玉洲の初期(20~30才代)に位置づけられる作品と考えられる。毛並みの1本1本を描く細密な描写や、やや横向きに相手を凝視する虎の上半身と、くねらせた尻尾を縦長の画面に巧みに配置する構図は、南蘋派の画人たちの作例にしばしば見られる。玉洲の作品の大半は、寛政2年(1790)以降に集中しているが、本品のように精緻な写実表現によるそれ以前の作品が、いくつか知られている。

猛虎図             もうこず
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