書状 芝 監物宛 七日 「従堺直に御城」 しょじょう しばけんもつあて なのか さかいよりすぐにおしろ

安土・桃山

  • 千 利休  (1522-1591)
  • せん の りきゅう
  • 日本
  • 安土桃山時代 / 16世紀末期
  • 紙本墨書
  • 28.8×42.4㎝
  • 1
  • 広島県廿日市市大野亀ヶ岡10701
  • 海の見える杜美術館

 茶道の大成者として茶聖と仰がれる千宗易。天正十三年(一五八五)初の禁中茶会に参仕。正親町天皇より利休居士号が勅賜された。堺豪商の出身。信長・秀吉に仕えて侘び茶を完成、草庵風の茶室を創め、楽茶碗を長次郎に焼かせるなど利休茶湯の伝統を開いた。しかし、秀吉との確執によって京都の自邸で自刃した。
 この書状は芝山監物宛。難読のところもあり、文意も明らかにし難いが、堺より帰って直接登城して留守中の厚情を述べ、とりあえず一筆申し上げ、明日お目に懸ってお礼を申すとしている。書面の各行の墨継ぎが左右に揃わぬよう、無意識の筆づかいはさすがと見応えがある。監物は利休七哲の一人。
(『名筆へのいざない―深遠なる書の世界―』海の見える杜美術館2012 解説より)

書状   芝 監物宛 七日  「従堺直に御城」 しょじょう しばけんもつあて なのか さかいよりすぐにおしろ

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