犬とかたつむり いぬとかたつむり

絵画 油彩画

  • 山路商  (1903(明治36)年-1944(昭和19)年)
  • ヤマジ・ショウ
  • 昭和12年 / 1937年
  • 油彩・画布
  • 80.1×116.4
  • 1面

1903年新潟県に生まれた山路は、中国東北部で少年時代をすごし1920年から広島市段原で暮らすようになる。広島フォルム美術協会の結成をはじめ、戦前広島における芸術運動の指導者の一人だったが、1941年には特高に検挙されるほど、その表現には妥協がなかった。1937年に描かれたこの作品もシュール風な表現で犬は形を失いかけているし、かたつむりも犬らしい形の1/3もあろうかという巨大さに描くなど、現実の世界とは大きな隔たりがあるが、不思議なほど安定感の有る彼独自の世界を描き出している。

犬とかたつむり いぬとかたつむり
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