木造男神坐像(前鉢伏神社伝来) もくぞうだんしんざぞう(まえはちぶせじんじゃでんらい)

彫刻 木像 / 平安

  • 長野県
  • 平安
  • 品質:木造彫眼素地
    形状:巾子冠を被る。盤領の袍を着け、腰に石帯を巻く。相貌を正面に向けて背筋を伸ばし着衣の下で両手を拱手して坐す。
  • 像高:56.6㎝
  • 1躯
  • 松本市内田2573番地
  • 松本市指定
    指定年月日:20200327
  • 宗教法人 牛伏寺
  • 有形文化財(美術工芸品)

 本像は、松本市内田と塩尻市南内田両地区の共有林内にある前鉢伏神社に伝来した神像である。平成27年に牛伏寺に寄託され、両地区及び牛伏寺の協議を経て、令和元年10月に牛伏寺の所有となった。
 本像は、寛保3(1743)年「金峰山牛伏寺由来記」(牛伏寺蔵)に記される「十二社権現 木造六體」のうちの一躯の可能性がある。既に松本市重要文化財に指定されている牛伏寺蔵の4躯の神像のうち、女神像と共通点が多く、ある時期には女神像と同じ環境に置かれていたと考えられる。本像の移安の経緯など、同寺の神像群全体の信仰を考察するうえで重要な資料である。

木造男神坐像(前鉢伏神社伝来) もくぞうだんしんざぞう(まえはちぶせじんじゃでんらい)

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