開国した日本へ渡ってきた西洋人たちは、自国のライフスタイルを持ち込みました。競馬もそのひとつです。開港間もない明治元年に、神戸外国人居留地において初めて外国人による競馬会が催され、翌年には兵庫レース・クラブが結成されました。大阪の外国人もこの動きに合流し、兵庫大阪レース・クラブと改称、神戸外国人居留地の北にある生田神社の東側に競馬場を設けました。
画中には、日本、イギリス、アメリカ、オランダなどの国旗が描かれており、西洋人たちが馬に乗って競い合っています。手を振り上げて熱狂的に応援する観客たちのなかには、日本人や中国人の姿も見えます。
【近代の神戸】