萩焼 はぎやき

工芸技術 陶芸

  • 山口県認定
    指定年月日:19720606
  • 無形文化財(工芸技術)

萩焼は、文禄・慶長の役後、毛利藩の保護のもとに、朝鮮より渡来した李勺光・李敬によって現在の山口県萩市松本に開窯され、後、同県内の長門市深川【ふかわ】等に伝播定着したものと伝えられる。その様式・技法は、朝鮮李朝系の陶技をよく伝えている。
 萩茶碗は、佗び茶の趣きにかなった温雅な釉調と手どりのよさを特徴とするが、これは、主原料である県内防府市の大道【だいどう】産の白色粘土によるもので、使用するにしたがって、深い趣と変化を呈する枇杷色の釉調など、原料・技法・作調等について萩焼全般に共通する特色がうかがわれる。現在、松本に坂窯・三輪窯・吉賀窯、深川に坂倉窯・坂田窯・田原窯等があり山口市に大和窯等があって萩焼の伝統を継承している。
 萩焼は、近世初期より茶陶として賞用され、わが国陶芸史上重要な位置を占めるとともに、独自の地方的特色が顕著である。

萩焼 はぎやき

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