絵画 / 江戸
和事(わごと)、荒事(あらごと)を得意とした二代目市川八百蔵と、女形の二代目瀬川菊之丞による雪中の道行を描いた作品。歌舞伎では、男女が心中の場所へと向かう演出として、相合傘での道行(みちゆき)が定番となっていました。寄り添う恋人どうしの哀切感がしっとりと伝わる作品です。
二代目市川八百蔵と二代目瀬川菊之丞の野路道行
一筆斎文調筆
出語り・三代目沢村宗十郎の濡髪長五郎、二代目市川門之助の放駒長吉、三代目瀬川菊之丞の吾妻、三代目市川八百蔵の山崎与五郎
鳥居清長筆
二代目市川八百蔵と初代中村松江