彫刻 ／ 江戸

• 「天下一河内」焼印
• 江戸時代・17世紀
• 木造、彩色
• 20.6×13.3
• 1面
• 銘文：「天下一河内」焼印

　一の谷の合戦において十六歳で熊谷直実（くまがいなおざね）に討たれた平敦盛（たいらのあつもり）をモデルにした面。敦盛は『平家物語』に「薄化粧して鉄漿黒（かねくろ）なり」「容顔まことに美麗なり」と記される。直実は法然の弟子となって霊を弔ったので、「敦盛」に怨念はなく、面も平家の公達（きんだち）にふさわしい。