加計呂麻のアシャゲ かけろまのあしゃげ

建造物

  • 鹿児島県
  • 不明
  • ・ 細く製材した角柱を用いる。
    ・ 柱を礎石上に立てる。
    ・ 太い部材で高床を作って床材を張る。
    ・ 同じく太い部材で柱上部を繋ぐ。
    ・ 柱の中間部に貫を通し,楔を差して締め固める。
    ・ 本来,茅葺の寄棟であった屋根を耐久性の高い金属で低く葺き替える。
  • 高さ3m程度
    ・ 阿多地のアシャゲ:3.7m×3.7m
    ・ 須子茂のアシャゲ:2.85m×2.85m
    ・ 三浦のアシャゲ:正面5.7m×側面3.8m
  • 3棟
  • ・ 阿多地のアシャゲ
      鹿児島県大島郡瀬戸内町阿多地伊場田原92番地の1
    ・ 須子茂のアシャゲ
      鹿児島県大島郡瀬戸内町須子茂金久原105番地
    ・ 三浦のアシャゲ
      鹿児島県大島郡瀬戸内町三浦演蔵原10番地
  • 鹿児島県指定
    指定年月日:20200428
  • ・ 阿多地のアシャゲ
      阿多地集落
    ・ 須子茂のアシャゲ
      須子茂集落
    ・ 三浦のアシャゲ
      三浦集落
  • 有形文化財(建造物)

「加計呂麻のアシャゲ」は,ノロ信仰に伴う祭儀を執り行う空間として古くから用いられてきた建築であって,沖縄由来の「神アサギ」が奄美大島に伝わり,独自の変化を遂げて奄美大島特有の「アシャゲ」建築のスタイルを獲得したものである。「アシャゲ」は奄美大島南部の集落に広く存在していたが,現在では瀬戸内町加計呂麻島の西部の実久地域に集中して残存している。3棟それぞれが奄美の「アシャゲ」の典型例である。しかし,この3棟は規模も造作も全く同じではなく,平面形と開口部のありかたも異なっており奄美の「アシャゲ」を理解し後の世につたえるために欠くことができない貴重な文化財である。

加計呂麻のアシャゲ

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