絵画 / 江戸
五代目市川団十郎は当時の歌舞伎界を牽引した人気役者。頭だけ『暫(しばらく)』の拵(こしら)えをして、手に煙管(きせる)を持ってくつろぐ様子。これは役者の楽屋姿を描いたシリーズの一図で、対する男性は台本と拍子木を持った狂言作家と思われます。舞台裏まで見たいと思う人びとの期待に応えた作品。
江戸三幅対・谷風・五代目市川団十郎・扇屋花扇
勝川春好筆
楽屋内三代目沢村宗十郎と女形
勝川春章筆
五代目市川団十郎の傘持つ老婆