彫刻 / 江戸
作者の高橋宝山は、幕末の四巨匠と呼ばれた仏師のひとり。勢いのある刀技によって、左手にガマガエルを手なずける仙人の風体をよく捉えている。弟の鳳雲も名匠に数えられる仏師で、孫弟子に高村光雲が出た。近代以降の彫刻家も、伝統的な仏師を背景に生まれたのである。
三宝荒神立像(伝金剛夜叉明王)
高村光雲作
聖徳太子像
老猿〈高村光雲作 明治二十六年/木造〉
高村光雲