明治
大作《昔語り》の画中に、笛を吹く仕草をして話す僧侶として登場する僧恩順を描いた作品。明治26(1893)年秋に黒田は京都を訪れ、清閑寺の住職恩順から寺の由来を聞いて《昔語り》の画想を得た。本作は《昔語り》下図としてではなく、恩順への興味から制作されたと考えられる。
《昔語り》の僧侶
黒田清輝
《昔語り》画稿(僧半身像)
黒田清輝筆
昔語り下絵(僧)