工芸品 染織
絞り染と刺繍であらわされた御簾と松の文様が、大きく弧を描き、右袖からはみ出して、ふたたび右裾へと戻ってくる。同様の構図は元禄年間の雛形にも見られ、いわゆる寛文小袖から、より文様が豊麗になって空間を覆うようになる元禄小袖へと移り変わる時期の作例と考えられる。元禄八年(一六九五)、家城氏より、赤穂四十七士の一員に加わった小野寺十内に嫁いだ婦人の小袖との口伝がある。
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白綸子地雪持笹に松竹梅島台宝尽し文様繍小袖
白綸子地桐樹に板垣文様小袖
黒綸子地波鴛鴦文様小袖