絵画
松尾芭蕉(一六四四~九四)の俳諧紀行文『奥の細道』の全文を与謝蕪村(一七一六~八三)が書写し、これに関連する絵を添えたもの。旅する芭蕉と門人の曾良、そして二人が行く先々で出会った人々の姿などが、簡潔ながら実に生き生きと描かれている。若き日の蕪村は、東北地方を放浪し、芭蕉の足跡をたどるほど、この偉大なる先人を思慕していた。蕪村独特のスタイルによる書と、軽妙な挿図の見事な調和がこのうえなく魅力的な作品である。
全40枚中 8枚表示
紙本淡彩奥の細道図〈与謝蕪村筆/安永八年十月の款記がある〉
与謝蕪村
花柳春禽図
紙本淡彩山野行楽図〈与謝蕪村筆/六曲屏風〉