作品 さくひん

絵画 油彩画 / 昭和以降

  • 坪内晃幸  ((1927-2005))
  • つぼうち てるゆき
  • 1971年
  • インク・合成樹脂エナメル/画布
  • 53.3×45.5cm
  • 1面
  • 愛媛県松山市堀之内
  • 愛媛県美術館

愛媛県松山市出身の坪内晃幸による作品。坪内は、愛媛に拠点を置きながら具体美術協会の会員として前衛美術に意欲的に取り組み、具体解散後も県内の活発な美術運動を牽引した。
本作品ではエナメル樹脂を塗り重ねた表面に、ナンバリングのスタンプによる数字が隙間なくランダムに敷き詰められている。数字は無機質な記号でありながら、その形状はエナメル樹脂に溶け込み生々しく変化してゆく。この数字がひとつの契機となり、この直後、坪内の生涯のテーマとなる道路標識・道路表示の「40」という数字に出会うこととなった。数字は人と物質との融合の象徴として、重要なモチーフなのである。

作品 さくひん
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