菊名の飴屋踊りは、粉屋踊、豊年踊、万作踊などの呼名がありますが、本県では「飴屋踊り」の名称が一般的です。この踊りは、江戸時代に村々を回っていた街頭の飴売りが客寄せのために歌舞を演じたのがはじまりで、歌舞伎末期の演芸が農漁村に流入して形成されたといわれています。手踊り系(ストーリー性のない舞踊的な純手踊り)の白松粉屋、新川や段物(だんもの)系(ストーリー性のある芝居もの)の笠松峠・五段目等数種の演目が菊名で語り継がれています。毎年10月23日白山神社の境内・農協出荷所に舞台や楽屋が作られ、祭礼で奉納され、地元公開を行います。