五鈷鈴 ごこれい

工芸品 金工

  • 南北朝時代 14世紀
  • 銅鋳造
  • 総高18.6 口径7.7
  • 1口

銅鋳造。鈴身に複数の隆帯を巡らす点や連珠を巡らす。古代インドで展開した仏教信仰のなかで、ヒンドゥー教の影響を色濃く受けて成立した密教は、ヒンドゥー教の神々を取り込んだだけでなく、祭祀性や呪術性の高い儀礼(修法)を積極的に行った。密教法具は、この修法に際して用いられた仏具である。このうち五鈷鈴は、数ある密教法具のなかで独鈷鈴や三鈷鈴とならび、振り鳴らすことで魔障や煩悩を防ぎ、仏性を顕現させるために用いられる金剛鈴の一種である。

五鈷鈴

ページトップへ