阿弥陀如来坐像 アミダニョライザゾウ

彫刻

  • 像高:140.7cm 像高:152.5cm
  • 2躯

京都市の南方、久世(くぜ)郡久御山(くみやま)町林にある西林(さいりん)寺に伝わった像。隣の聚落の薬蓮(やくれん)寺(廃寺)から明治4年に移されたものという。定印を結ぶ像の大きさはいわゆる半丈六(はんじょうろく)であるが、坐高は通常のものより10センチほど高く、腹部を長めに造っているため全体の形姿が伸びやかにみえる。優しい感情の流れる面相、整った流れよりも変化に富んだ起伏を狙う衣文、撫で肩で両膝を左右に大きく張った安定感のある体型など、天喜元年(1053)に仏師定朝(じょうちょう)が造った宇治平等院鳳凰堂阿弥陀如来坐像にかなり近く、11世紀に遡る作と考えられる。一方、来迎印のものは、丸みを帯びた体躯の表現などから、12世紀前半の作とみられる。

阿弥陀如来坐像 アミダニョライザゾウ

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