ミナイ手人物文鉢 みないでじんぶつもんはち

考古資料

  • 制作地:イラン・ラージェス
  • イラン・セルジューク朝時代 12世紀
  • 陶器
  • 径19.5 高台径8.3 高9.0
  • 1口

紅褐色の胎土を用いた、底面から大きく広がる鉢。底面及び高台を除く全面に少し厚手に白釉を施して、高火度で焼成した後、内面に金、赤、緑、黒、青などの鮮やかな色絵具でさまざまな文様を描き、低火度還元焔で再度焼成し、文様を固着させている。外面は無文。さまざまな色絵具で絵を描き上絵付けするこの技法を、ミナイ手(ペルシア語でエナメル、色絵を意味する)と呼び、セルジューク朝時代を代表する上絵付け技法にあたる。描かれている内容は、口縁内側で繰り返される倣文字文を含む長方形文様、見込み中央の向かい合い談笑する坐った人物2人、内側側面には向かい合う人頭有翼の動物3組である。

ミナイ手人物文鉢 みないでじんぶつもんはち
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