長老男子達の唱える南無妙法蓮華経の題目に合わせ、御会式(おえしき)に奉納される稚児達の綾取(あやと)り芸である。曲題目とは南無妙法蓮華経の題目に曲をつけたものを指す。御会式では妙蓮寺本堂に作られた雛壇(ひなだん)に稚児達が座り、両端に房のついた綾バチ1本または2本で紙の太鼓を叩く。使うバチの本数で芸の種類が変わり、1本の場合には片辺(かたべ)、2本の場合には双辺(もろべ)と呼ばれる。バチのさばき方は24通りあり、それを組み合わせて演じる。曲題目には「数え唄」等の12曲がある。綾取りを寺院の御会式の時に演じるのは、全国的にも珍しい。