紺糸威桶側胴具足 附具足櫃・目録 こんいとおどしおけがわどうぐそく つけたりぐそくひつ・もくろく

工芸品 金工 / 江戸

  • 早乙女家定(兜鉢)
  • 江戸 / 1800~1867
  • 兜は、鉄錆地六十二間に鉄黒漆塗板札六段下がりの𩊱を紺糸素懸威とし、六段目の板は革包となっている。兜前立は三本菖蒲を模した意匠で、兜鉢裏には「常州早乙女家定」の銘がある。胴は鋲留鉄黒漆塗桶側二枚胴で、草摺は黒漆塗革板札紺糸素縣威を七間六段下がりとする。袖には胴と同じ鋲留鉄黒漆塗の細工がなされている。佩楯は鉄黒漆塗板での板佩楯、当世具足として一式揃った状態で現存している。兜の吹き返し、胴、袖、籠手、脛当、佩楯の各所と具足櫃の革覆いに佐治家の定紋である石持地抜き花菱が配されている。また、替紋である丸に並び矢を籠手、脛当に一つ矢を佩楯に配している。これらは二つの具足櫃に納められ、一つには胴、面頬、肩当、もう一つには兜と袖、籠手、佩楯、脛当、目録を納める。それぞれ具足櫃の蓋裏、内底には、「佐倉家中 佐治茂右衛門」の貼紙がある。目録には、明治39年(1906)9月に佐治純一によって麻賀多神社に他の武具類とともに奉納されたことが記されている。
  • 高さ184㎝ 幅83㎝
  • 1領
  • 佐倉市指定
    指定年月日:20240222
  • 有形文化財(美術工芸品)

佐倉藩重臣の佐治家に伝来していたものが明治39年(1906)に麻賀多神社に奉納され現在に至る。

紺糸威桶側胴具足 附具足櫃・目録

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