松崎貝塚遺跡 まつざきかいづかいせき

古墳

  • 東海市大田町松崎
  • 東海市

 松崎貝塚は、名鉄太田川駅北方800mの砂堆(丘)に立地する古墳時代後期から平安時代後期の製塩に関係した遺跡である。昭和63年12月から翌3月にかけての(財)愛知県埋蔵文化財センターが主体となった発掘調査では、奈良から平安時代にかけての数十回に及ぶ製塩操業を示す厚い炭化物・灰等の堆積層を確認し、その中から多量の製塩土器が出土している。また、古墳時代後期から平安時代後期までの各時期の貝塚(層)が数ヶ所確認され、数十種類の貝類の他、土器・鉄器・人骨及び獣や魚の骨等が出土し、当時の日常生活を知る好資料を得ている。
 松崎遺跡には、製塩土器出土量の多さ、操業期間の長さ(約600年間)、生産区域の広さから、知多における古代製塩の中心的な存在であったと推定される。 

松崎貝塚遺跡

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