槙鹿蒔絵螺鈿 料紙・硯箱 マキシカマキエラデン リョウシ・スズリバコ

工芸品 漆工

  • 永田友治
  • 江戸時代 中期 ・18世紀
  • 1具
  • 銘文:底部に「青々子」銘、「方祝」印あり

硯箱には観世水の傍らに憩う雌雄の鹿、料紙箱には片身替り風の土坡に槙と鹿が、蒔絵、錫板、螺鈿で表されている。料紙箱蓋裏には銀板による大きな月を背景に槇が描かれ、古今和歌集「秋の月山辺さやかに照らせるは落つる紅葉の数をみよとか」の文字が散らされている。
作者、永田友治については未詳だが、光琳の作風を慕ってその妙を得た、正徳、享保の頃の人とされている。永田友治の銘や印をもつ作品は現在かなりの数があるが、この一具のような大作はほとんどなく、本品を友治の代表作としてよいだろう。

槙鹿蒔絵螺鈿 料紙・硯箱 マキシカマキエラデン リョウシ・スズリバコ
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