工芸品 金工
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室町時代 15~16世紀
- 銅鋳造 鍍金
- 総長14.5
- 1柄
三鈷杵をかたどった、いわゆる聖柄のかたちをなす。上方の鈷部は、中鈷の代わりに剣の茎を挿し込むための受けをつくりだし、その基部には、茎を留めるための孔をひとつ開ける。脇鈷は逆刺を伴い中程で大きく屈曲するかたちをとり、鈷の側面に浅い樋を設ける。また、下方の柄頭側は脇鈷が中鈷に鋳付く。把部は中央に楕円形をなした二重の鬼目を設け、その上下には大ぶりな連珠を伴う鈕で約した間弁付きの二重花弁を巡らす。蘂は縦筋に細かく刻み、更に蘂頭には魚々子鏨を用いて細かい連珠を打ち回す。