能面 邯鄲男 のうめん かんたんおとこ

彫刻

  • 江戸時代 18~19世紀
  • 木造彩色
  • 縦19.7 横14.6 高8.5 重156.0g
  • 1面

邯鄲は青年の顔を表わした面。中将の雅さに若々しい強さが加わった面容であるため、さっそうとした男神の役に用途が広がっていった。この面は永青文庫所蔵の邯鄲男(出目友閑・17世紀)や大倉集古館(出目甫閑〔満猶〕・享保7年〔1722〕)に比べると、やや細面で目の見開きが大きく、瞳孔も大きめである。人中の幅が広く、口の形が崩れているなど定型から離れている。面裏は、細かく定期的な鑿痕が横に流れ、黒塗りされるが光沢はない。右目上に円形、左目上に縦長楕円形の枠の陰刻および花押らしき陰刻(印文は削った痕跡)がある。

能面 邯鄲男

ページトップへ