紙本墨画山水図〈伊藤若冲筆/〉 しほんぼくがさんすいず〈いとうじゃくちゅうひつ/〉

絵画 / 江戸

  • 伊藤若冲
  • 江戸時代
  • 紙本墨画 掛幅装
  • 縦168.0センチ 横93.2センチ
  • 1幅
  • 重文指定年月日:20230627
    国宝指定年月日:
    登録年月日:
  • 国宝・重要文化財(美術品)

伊藤若冲(1716~1800)は天明の大火(1788)で京都の居宅を失った後、摂津の西福寺(浄土真宗)にしばらく逗留したと伝わっており、同寺にはすでに重要文化財に指定される「仙人掌群鶏図」及び「蓮池図」とは別に「山水図」が伝来する。「山水図」の款記には、「仙人掌群鶏図」と同じ年齢が記され、同時期の制作であることがわかる。若冲の山水主題の作品は、その多くが現実の景観を対象として再構成されており、本作のように具体的な景観を示唆しないものは数が少なく、大幅は本作がほぼ唯一である。年齢が記されている本作は、若冲の画業を考える上で欠かせない作例であり、既指定の「仙人掌群鶏図」と「蓮池図」に追加し、一体的な保護を図る。

紙本墨画山水図〈伊藤若冲筆/〉

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