雲に乗って、体を「く」の字に曲げて後方を振り返る飛天をあらわした、大型の塼仏である。写実的な表現の一方で、やや装飾が過剰なところがあることから考えて、唐時代の終わりから次の五代はじめにかけての製作かとみられる。同様の塼仏が中国・河南省の安陽修定寺塔壁面を飾っており、本像もその一部であったものか。
石造如来頭部-龍門石窟-
飛天像
不明
塼仏