二菩薩釈迦十大弟子

版画 その他

  • 棟方志功  (1903-1975)
  • ムナカタ、シコウ
  • 昭和15年 / 1940
  • 木版・紙・屏風6曲・1双12面貼付
  • 171.5×320.0
  • 各画面に印章
  • 15回国画会展 東京府美術館 1940

棟方志功 二菩薩釈迦十大弟子 昭和15年 木版屏風6曲1双
各171.0×384.0
Shiko Munakata, Two Bodhisattvas and ten disciples of Sakya 1940

木版画家。青森市に生まれた。独学で油絵を描いて昭和3年帝展に初入選したこともあるか、同年平塚運一に師事して木版画に転じた。27年第2回ルガノ国際版画ビエンナーレ展に出品して優秀賞をうけ、30年第3回サンパウロ・ビエンナーレ国際美術展で、31年第28回ベニス・ビエンナーレ国際美術展でそれぞれ版画部門の大賞をうけた。また昭和34−35年秋方志功展をヨーロッパに巡回し、同時に欧米を訪問した。ながく国画会版画部の中心的存在であったが、28年退会し、以後は日本板画院を主宰している。この作品は昭和15年の国画会展で佐分賞をうけたほか、30年サンパウロのビエンナーレ展において1等賞をうけた。昭和11年仏典に親しんでから仏教関係の題材を多く扱うようになったが、人間的な感情のこもった、あふれる想像力を板上に力強く刻んでゆく態度には、日本人の原始の体質を思わせるものがある。作中、文珠と普賢の二菩薩は戦災で焼失したので、のちこれだけ改刻したものである。

二菩薩釈迦十大弟子

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