APPENDIX-15

SUMMARY OF LAWS AND REGULATIONS WHICH CONTROL
THE BUFFER ZONES AND THE HISTORIC ENVIRONMENT CONTROL AREA

制度名/根拠法令 原則 許可・届出等 建築行為等への制限 罰則規定
歴史的風土特別保存地区/古都における歴史的風土の保存に関する特別措置法 歴史的風土の凍結的保存のため現状変更行為は禁止、最少限度の行為のみ許可
条件により損失補償請求、買取請求が可能
許可 高さ5m以下、床面積の合計30m2以下、形態・意匠が歴史的風土と著しく不調和でないこと 懲役または罰金
歴史的風土保存区域/同上 現状変更行為を制限 届出 歴史的風土保存のため必要のある場合、助言・勧告 罰金
風致地区
(第1種、第2種、第3種)/京都市風致地区条例
第1種:自然的環境の特に優れた地域で、現存の風致を維持
第2種:自然的環境の優れた地域で、現存の風致を維持
第3種:自然的景観を保持している地域で、現存の風致維持に配慮するため、建築行為等について必要な規制を行う
許可

大規模なものは、京都市美観風致審議会に諮問
種別 建ぺい率 高さ 道路後退 隣地後退 外観 緑地率
第1種 20% 8m 3m 2m 伝統的和風様式を基本とする 4/10以上
第2種 30% 10m 2m 1.5m 和風様式を基本とし、周辺の風致と調和のとれたもの 3/10以上
第3種 40% 15m 2m 1.5m 和風感を有し、周辺の風致と不調和にならないもの 2/10以上
付則2項 用途地域と同 15m 2m 1.5m 周辺の風致の状況と不調和にならないもの -
(屋根、外壁、開口部等の形状、色彩、素材等の基準を定めて指導)
罰金
特別風致地区、風致地区/京都府風致地区条例 良好な自然環境の維持保存のため、建築行為等について必要な規制を行う 許可
種別 建ぺい率 高さ 道路後退 隣地後退 外観 緑化
特別風致
30%
10m
3m
1.5m
和風建築物とし、屋根は直高で1m程度設ける。色彩も和風とし原色は認めない 残用地の50%
風致 40% 15m 2m 1.0m 和風建築物が望ましい。原色は認めない。
罰金
風致地区/滋賀県風致地区条例 山並みと長い歴史に育まれた景観との調和を図るため、建築行為等に対し必要な規制を行う 許可
種別 建ぺい率  高さ 道路後退  隣地後退  外観
風致
40%
15m
2m
1.0m
形態、色彩等が周辺と不調和でないこと 
罰金
美観地区 工作物規制区域(第1種、第2種)/京都市市街地景観条例 市街地内の歴史的景観との調和のため、第1種地域ではすべての建築行為、第2種地域では高さ15mを超える建築行為に対し、必要な規制を行う 承認 届出
種別 高さ 形態・意匠
第1種 15m以下 周辺の町並み、歴史的建造物と調和し、均整のとれたもの
けばけばしい色彩または過度な装飾の施されていないこと
建築物に定着するものは建築物の本体と均整のとれたもの
第2種 20mを超える建築物は京都市美観風致審議会で審議
罰金
巨大工作物規制区域/京都市市街地景観条例 市街地景観に多大な影響を及ぼす大規模な工作物を規制 承認 届出
制限の対象 高さ 形態・意匠
土地に定着するもの 50m以下 けばけばしい色彩または過度な装飾の施されていないこと
建築物に定着するものは建築物の本体と均整のとれたもの
高さ20m以上の建築物に定着するもの 工作物自体10m以下、建築物含め50m以下
上記以外の建築物に定着するもの 建築物を含め50m以下
31mを超える工作物は基本設計段階で形態・色彩等について助言・勧告
罰金
国定公園(第1種特別地域 第2種特別地域)/自然公園法 現存の景観を極力保護 許可 第1種特別地域では既存建築物の改築、建替等以外は許可しない
第2種特別地域では、高さ制限13m以下、敷地面積2,000m2以下、建ぺい率は敷地面積に応じて10%、15%、20% その他工法上の諸制約がある
懲役または罰金
市街化調整区域/都市計画法 自然環境保全等のため市街化を抑制すべく、開発行為、建築行為に規制を行う 許可 特定工作物、及び、農林漁業の用に供する建築物、または、これらの業務を営む者の居住の用に供する建築物のみ可能 懲役または罰金
高度地区/都市計画法 町並み景観の保全と日照確保のため、建築物の最高限度を定めている 確認
限度高さを超える場合は、許可 届出
種別 第1種 第2種 第3種 第4種 第5種 第6種
絶対高さ限度 10m 20m 20m 20m 31m 45m
北側斜線制限 5m 0.6/1 7.5m 0.6/1 10m 0.6/1 10m 1.25/1
31mを超える建築物は基本設計段階で助言・勧告
懲役または罰金
近郊緑地保全区域/近畿圏の保全区域の整備に関する法律 近郊緑地の保全のため、建築物、工作物の建築行為を制限 届出 必要な助言・勧告を与える 罰金
歴史的界わい景観地区/京都市歴史的界わい景観地区保全整備要綱 歴史的雰囲気を伝える景観を保全するため、建築物の配置、意匠、色彩等の基準を設定
建築物等の修理・修景にたいし補助金を交付
届出 屋根は黒色系統の勾配屋根とする
外壁の色彩はじゅらく色、灰色、薄茶色の系統で周辺景観と不調和でないこと
主屋と塀及び門との間にはできる限り前庭を配置
中止変更の勧告

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