本願寺飛雲閣 ほんがんじひうんかく

建造物 住居建築 / 安土・桃山

  • 京都府
  • 桃山 / 1573-1614
  • 一階、招賢殿、八景之間、船入之間、入側、縁、茶室、二階、歌仙之間、
    階段、廻縁、中二階階段室、三階、摘星楼、階段室より成る
    南面及び北面25.8m、東面11.8m、西面12.5m、三重、こけら葺
  • 1棟
  • 京都府京都市下京区堀川通花屋町下る本願寺門前町
  • 重文指定年月日:18971228
    国宝指定年月日:19510609
  • 本願寺
  • 国宝

本願寺飛雲閣 一棟

 現在本願寺境内の滴翠園の滄浪池に臨み北面して立つ。天正十四年から十五年(一五八九~九〇)の間に豊臣秀吉が経営した聚楽第中に建てられ、文禄四年(一五九五)同邸が壊されたのち、寛永年間(一六二四~四四)当地に移建されたものと伝わるが、詳らかでない。
 閣は三階で一階は柳の間、八景の間、船入の間、茶座などからなり、柳の間は上下段の設けがある。二階は歌仙の間といい、周囲に緑をめぐらし、三階(摘星楼)は周囲に花頭窓を開く。各階の屋根の形は変化に富み、すべて木割が繊細で形態はすこぶる軽快奇抜、庭園建築の好典型である。

【引用文献】
『国宝辞典(四)』(便利堂 二〇一九年)

本願寺飛雲閣

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