三仏寺奥院(投入堂) さんぶつじおくのいん(なげいれどう)

建造物 宗教建築 / 平安

  • 鳥取県
  • 平安後期 / 1086-1184
  • 懸造、桁行一間、梁間二間、一重、流造、両側面に庇屋根及び隅庇屋根付、
    檜皮葺
  • 1棟
  • 鳥取県東伯郡三朝町大字三徳
  • 重文指定年月日:19040218
    国宝指定年月日:19520329
  • 三仏寺
  • 国宝

三仏寺奥院(投入堂) 一棟

 投入堂はもと三仏寺鎮守の蔵王殿と称されたものである。建立年代は明らかでないが、平安時代の様式をもっている。その後の沿革は永和元年(一三七五)修理を行ったことが知られるだけで、ほかは明らかでない。
 堂は山腹の岩窟内に崖にかかって建てられた小規模な建築で、床下はきわめて長い柱で支えられ、いわゆる懸造をなしている。全体に木割が細く、柱、桁、梁、垂木などには大きく面をとり、垂木の勾配は緩く、流造の母屋の両側に庇屋根をつけるなどの変化に富んだ構造も、よく平安時代の特徴を表している。この堂は山陰地方において最も古く、かつ平安時代の優れた意匠と、奇抜な構成をもつ類稀な遺構である。なお堂の右側(向かって左側)にある愛染堂(附)は小さな建築ではあるが、投入堂と同時の建立と考えられる。

【引用文献】
『国宝辞典(四)』(便利堂 二〇一九年)

三仏寺奥院(投入堂) さんぶつじおくのいん(なげいれどう)

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