大太刀〈銘貞治五年丙午千手院長吉/〉
おおたち〈めいじょうじごねんへいごせんじゅいんながよし〉
工芸品 / 南北朝
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千手院長吉
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南北朝 / 1366
- 鎬造、庵棟、先反ごころ高し、大鋒。鍛板目柾がかりて流れ、地沸つき地斑交じる。刃文小互の目小乱交じり、足葉頻りに入り、匂口締まりごころに小沸つく。帽子乱れ込み尖りごころに返り、僅かに掃きかける。彫表裏に樋先の下った棒樋に連樋を刻し丸留。茎生ぶ、先栗尻、鑢目勝手下がり、目釘孔二。佩裏に書き下しの長銘がある。
- 身長135.7 反り4.8 元幅4.1 先幅3.0 鋒長6.8 茎長37.6 (㎝)
- 1口
- 重文指定年月日:19110417
国宝指定年月日:19530331
登録年月日:
- 大山祇神社
- 国宝・重要文化財(美術品)
南北朝時代に流行した野太刀と呼ばれる大太刀の代表作。これほど長大な太刀を破綻無く、かつ地刃健全に造り上げた技術は見事である。後村上天皇が当社に奉納したものと伝えている。