工芸品 / 平安
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真恒
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平安
- 鎬造り、庵棟、重ね厚く、身幅広く、鋒猪首、刃長さ三尺におよび、腰反り高く踏張り強い。
鍛は小板目よくつまり、地沸細かにつき、刃文は小沸出来の小乱れに足葉入り、物打ちより上は互の目ごころに乱れ、帽子は浅くのたれこみ丸く返る。茎は生ぶ、わずかに反り、勝手下がりの鑢目つき、目釘孔三つ、先は浅い栗尻。佩表、区下近く刃寄りに太鏨で大振りな二字銘がある。
- 刃長89.4 反り3.9 元幅3.5 先幅2.2 鋒長3.5 (㎝)
- 1口
- 重文指定年月日:19120903
国宝指定年月日:19510609
登録年月日:
- 久能山東照宮
- 国宝・重要文化財(美術品)
真恒は古備前はの刀匠と伝えるが、このような勇大豪壮な太刀は、名物大包平、重要文化財の利恒と共に、平安時代後期における一形態を代表するものである。
元和三年の遷宮時に将軍秀忠が当社に寄進したもの。
金梨地桐紋蒔絵の鞘に赤銅魚々子地金色絵桐紋散らし総金具の糸巻太刀拵が付属する。