紫檀塗鳥兜に紅葉蒔絵琴柱箱
したんぬりとりかぶとにもみじまきえことじばこ
工芸品 漆工 / 明治
-
明治時代
- 木製 漆塗 蒔絵
- 竪13.6cm 横11.4cm
- 1合
- 佐賀市松原2丁目5-22
- 公益財団法人鍋島報效会
12代侯爵鍋島直映夫人禎子の琴柱箱。外箱の蓋表に「春日野御琴 紫多ん 源氏蒔絵 御琴柱箱」と墨書されていることから、禎子夫人所用の箏 銘「春日野」に取り合せられた琴柱を納めていることがわかる。
朱漆を点描することにより、紫檀風に仕上げているように見える。蓋面には鳥兜に紅葉、蓋裏には鳥籠から逃げる小鳥をあらわす。こうした象徴的なモチーフだけで古典文学の特定の場面を暗示する手法を留守模様といい、蓋表は源氏物語の紅葉賀巻、蓋裏は若紫巻を意味している。
全3枚中 3枚表示