睦月神事 むつきしんじ

民俗 無形民俗文化財

  • 福井県
  • 指定年月日:19780522
    保護団体名:賀茂神社睦月神事奉賛会
  • 重要無形民俗文化財

 これは賀茂神社の氏子が初春に際してその年の豊穣を予祝して演じる田遊びの一種である。庭先に集合した一同は祭場になる民家まで行列し、家の中、米俵上に戸板を渡した舞台で、稚児による田楽踊、青年による田遊び、囃子(音頭)などが行なわれ、側には作りものの大扇が立てかけられる。行列は獅子神楽、大名行列、大団扇などに続いて飛子、ささら、もどきなどの舞子、牛仕いと種蒔き役の太夫などが練行する。田楽踊は、はじめに順の舞風の一人舞があり、次いで花笠をつけビンザサラを手にした四人の踊りなどがある。歌詞はつかないが可憐な舞いぶりである。田遊びは、舞台に大太鼓を据え、それを打ちながらの二人の太夫による田作りの唱えごと、周囲の連中の囃しうたとが、交互に繰り返されて進められる。
 各芸能次第ともそれぞれに古風をとどめており、芸能史的評価が高い。

睦月神事 むつきしんじ

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