法隆寺廻廊 西廻廊 ほうりゅうじかいろう にしかいろう

建造物 宗教建築 / 飛鳥

  • 奈良県
  • 飛鳥 / 593-709
  • 折曲り延長四十間、一重、本瓦葺
  • 1棟
  • 奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺山内
  • 重文指定年月日:18990405
    国宝指定年月日:19510609
  • 法隆寺
  • 国宝

 法隆寺中門の両端を起点とする廻廊は、金堂・五重塔を囲み、経蔵・鐘楼を含めつつ大講堂まで達する。このうち当初部分は金堂・五重塔背後の屈折点までで、もとはここで東西に連結されて北面を閉ざしていた。現状のように拡張されたのは平安時代中期とみられる。
 梁間は三・七メートルの単廊で、外側柱筋は出入り口を除いてすべて連子窓で閉ざし、内側は開放である。柱には飛鳥時代特有の胴張りをつけ、皿斗付の大斗、のびやかな肘木、木口を正面にみせる巻斗などが、金堂・五重塔と同じ様式で、建立年代の近いことを示す。全体が円弧状にゆるやかに反り上る虹梁もまた美しい。

法隆寺廻廊 西廻廊

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