善福院釈迦堂 ぜんぷくいんしゃかどう

建造物 宗教建築 / 鎌倉

  • 和歌山県
  • 鎌倉後期 / 1327
  • 桁行三間、梁間三間、一重もこし付、寄棟造、総本瓦葺
  • 1棟
  • 和歌山県海南市下津町梅田
  • 重文指定年月日:19040829
    国宝指定年月日:19530331
  • 善福院
  • 国宝

善福院釈迦堂 一棟

 釈迦堂は建保二年(一二一四)栄西(一一四一~一二一五)の創立と伝えるのみで、よりどころがない。現存の堂は、本尊に嘉暦二年(一三二七)の銘があることから、その頃に出来たものと考えられる。
 堂は禅宗様裳階付形式の仏殿であるが、和様の要素も多く、木割が太くて雄大の風がある。柱間寸法は完数で決められており、古式である。内部架構に火打梁を用いているのは珍しい。鎌倉時代における禅宗様仏殿建築の異色ある遺構として重要である。

【引用文献】
『国宝辞典(四)』(便利堂 二〇一九年)

善福院釈迦堂

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