太刀〈銘正恒/〉 たち〈めいまさつね〉

工芸品 / 平安

  • 正恒
  • 愛知県
  • 平安
  • 鎬造、庵棟、小鋒、腰反り高く踏張りある太刀姿。鍛板目肌約み地沸つき、地斑交じり乱映り立つ。刃文小乱小丁子交じり、足、葉頻りに入り、金筋かかり、総体に匂深く小沸よくつく。帽子乱込み、僅かに掃きかけ小丸。茎雉子股形を僅かに切る。鑢目勝手下がり、目釘孔三、目釘孔下中央に太鏨の二字銘。
  • 身長71.8 反2.7 元幅2.9 先幅1.7 鋒長2.6 茎長14.5 (㎝)
  • 1口
  • 徳川美術館 愛知県名古屋市東区徳川町1017
  • 重文指定年月日:19531114
    国宝指定年月日:19540320
    登録年月日:
  • 公益財団法人徳川黎明会
  • 国宝・重要文化財(美術品)

古備前派の正恒の作で、同名は数工あるが、この銘振のものは最も古雅である。やや小振りで姿は美しく、鍛えは同じ古備前の友成よりも綺麗につみ、刃文は焼幅の広い小乱れを焼いてやや技巧的であり、沸くがよくついて匂口が明るいなど、正恒の作風をよく示している。
延享二年(1745)十月十九日に将軍綱吉が隠居の挨拶として尾張徳川家に贈ったもの。

太刀〈銘正恒/〉 たち〈めいまさつね〉

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