太刀〈銘則宗/〉 たち〈めいのりむね〉

工芸品 / 鎌倉

  • 則宗
  • 鎌倉
  • 鎬造、庵棟、小切先詰まり、腰反り高く踏張りの強い太刀姿。
    地鉄は小板目肌つみ、乱れ映り立ち、刃文は細かに沸づいた小乱れに小丁子交じり、足、葉よく入り、金筋かかる。帽子は小丸にわずかに掃きかける。茎は生ぶで、勝手下がりの鑢目つき、目釘孔の上棟寄りに細い鏨の二字銘がある。
  • 刃長78.5 反り2.7 元幅2.6 先幅1.6 鋒1.4 (㎝)
  • 1口
  • 重文指定年月日:19100420
    国宝指定年月日:19510609
    登録年月日:
  • 日枝神社
  • 国宝・重要文化財(美術品)

則宗は福岡一文字派の始祖で、後鳥羽院番鍛冶の一人として名高いが、有銘確実な作刀で現存するものは数少ない。腰反りが高く優美であるが、刃文は丁子乱れを主体とし、鮮やかに映りが現れている点に特色がある。正保三年に徳川徳松(後の五代将軍綱吉)が参詣の折寄進した。附の糸巻太刀拵は当時のもので、赤銅魚々子地に高彫金色絵の葵紋を配し、鞘は金平目地に葵紋を蒔絵し、柄と鞘を茶糸で巻いた豪華なものである。

太刀〈銘則宗/〉

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