絵画 / 鎌倉
息災【そくさい】・祈雨【きう】等に修する孔雀経法の本尊には専ら独尊の孔雀明王が用いられたため、その遺品の多くは独尊形である。また孔雀経曼荼羅は敷曼荼羅【しきまんだら】や道場観【どうじようかん】に用いられたが、遺品はいままで世に知られるところなく、本画像(懸曼荼羅【かけまんだら】)も近時、発見されたものである。諸尊の像容は古い形を伝えるが、筆致・賦彩などからみて制作時は鎌倉時代後半とみられ、遺品まれな一本としてまた図像的にもきわめて注目される
絹本著色法華曼荼羅図
絹本著色孔雀明王像
絹本著色仁王経曼荼羅図