工芸品 / 鎌倉
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鎌倉
- 前後両輪の表を金銅の薄金で張り包み、山形の上より爪先までと居木先に同じ薄金で覆輪(居木先覆輪前方分を欠く)を付けたいわゆる鏡鞍で、前輪の裏を居木は黒漆地に螺鈿の松皮菱文を施す。牡丹文銀象嵌の銅製轡を付す。
- 前輪高29.7㎝ 馬挟33.6㎝ 後輪高33.3㎝ 馬挟40.9㎝ 居木長43.3㎝
- 1背
- 重文指定年月日:19540320
国宝指定年月日:
登録年月日:
- 誉田八幡宮
- 国宝・重要文化財(美術品)
本鞍は、昭和41年の修理の際に鏡板を外したところ、前後輪の表から全面に当初の蔦松皮菱螺鈿の文様が現れた。現在はその状態で保存し、鏡板は別途新造した前後輪に貼り付けて保存している。当初の螺鈿の剥落が甚だしいため、奉納にあたって鏡板を張ったものと考えられる。