工芸品 / 鎌倉
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正宗
- 静岡県
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鎌倉
- 鎬造、庵棟、磨上ながらやや反り高く、中鋒の刀。鍛えは板目肌地沸くよくつき、地斑交じり、地景頻りに入る。刃文は小湾に互の目交じり、沸匂深く小沸よくちき、飛焼ごころあり、金筋稲妻かかる。帽子は乱込み、掃かけ、先尖り沸づき、金筋稲妻かかる。彫物は表裏に棒樋を掻通す。茎は大磨上、先入山形、鑢目筋違、目釘孔2。無銘
- 長68.0 反2.6 (㎝)
- 1口
- 静岡県三島市中田町1-43
- 重文指定年月日:19610217
国宝指定年月日:
登録年月日:
- 公益財団法人佐野美術館
- 国宝・重要文化財(美術品)
大磨上無銘の刀で相州正宗の作と伝えられている。細見でやや反りの高い姿、板目に地景のよく入った地沸の厚い冴えた地鉄、金筋・稲妻が頻りに入った沸くの強い小湾れの刃文など、正宗の特色をよく示している。徳川将軍家伝来の一口で、鞘書から「疱瘡正宗」と称す。