刀〈無銘正宗(名物太郎作正宗)/〉
かたな〈むめいまさむね(めいぶつたろうさくまさむね)〉
工芸品 / 鎌倉
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正宗
- 東京都
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鎌倉
- 板目肌よく約み、地沸細かにつき、地景頻りに入る。刃文湾れに互の目交じり、足、葉よく入り、匂深く沸やや荒めに叢立ち、金筋かかる。帽子表裏乱込み、先小丸掃きかけ、沸つき金筋かかり、表裏に飛焼がある。表裏に棒樋を茎先いっぱいに搔き流す。茎大磨上、先浅い栗尻、鑢目筋違、目釘孔一、無銘。
- 身長71.2 反1.8 (㎝)
- 1口
- 東京都目黒区駒場4-3-55
- 重文指定年月日:19360918
国宝指定年月日:19570219
登録年月日:
- 公益財団法人前田育徳会
- 国宝・重要文化財(美術品)
大磨上無銘であるが、所伝を首肯すべき刀。正宗作の太刀は有銘のものがほとんどなく、多くは大磨上無銘である。本刀は、正宗の作風を遺憾なく示し、地鉄がよく、刃中の働きも見事である。もと水野太郎作という人物が所持していたことから太郎作正宗の号があり、享保名物牒に記載される。