辻が花染丁子文道服 つじがはなぞめちょうじもんどうふく

工芸品 / 安土・桃山

  • 桃山
  • 1領
  • 重文指定年月日:19680425
    国宝指定年月日:
    登録年月日:
  • 清水寺
  • 国宝・重要文化財(美術品)

綿入れ仕立で、黄の練緯地【ねりぬきじ】に絞り染めで鋸歯文【きょしもん】を赤で三段に入れ、その中に白抜きの花菱亀甲【はなびしきっこう】と丸に桔梗文【ききょうもん】を交互に萠黄で表わし、黄地のところには紫、白、浅黄、鶸の四色で大小の丁字文を散らした色彩あざやかなもので、色の調和もよく、図柄は一見単調に見えて大らかさがある。文様は優れた絞り染めで表され、特に丁子の実は先端まで紫がよくゆきわたり、伸びやかに表現されている。
 この道服は、石見銀山鉱山師の安原伝兵衛(のち備中と改める)が、慶長八年(1603)八月五日、伏見城において徳川家康より拝領したもので、その後、貞享元年(1684)四月に備中の孫が石見銀山代官由比長兵衛に差し上げ、さらに同二年二月に代官から清水寺に奉納されたことが知られる。
 色彩、技法、形態など桃山時代の特色を良く表し、由緒が明らかな遺例として貴重である。

辻が花染丁子文道服

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