桐鳳凰蒔絵唐櫃 きりほうおうまきえからびつ

工芸品 / 安土・桃山

  • 桃山
  • 長方形、被蓋造り、六脚付きの櫃で蓋にはわずかに甲盛りをつけ、削面部分に金沃懸地を施す。相対は黒漆塗りに文様は金平蒔絵により、蓋甲に太い桐の老木と、枝にとまる鳳凰と飛翔せんとする一対の鳳凰をあらわし、身の長側面には枝を左右に伸ばした桐樹を描いている。また四角と脚の上下端には、金銅魚子地露・菊枝文毛彫り入りの花先形金具を内、脚には各三個ずつの花菱文毛彫り入りの菱鋲を打つ。
  • 縦70.5 横100.0 高57.5 (㎝)
  • 1合
  • 重文指定年月日:19710622
    国宝指定年月日:
    登録年月日:
  • 豊国神社
  • 国宝・重要文化財(美術品)

黒漆塗りに金蒔絵した唐櫃である。それぞれ桃山時代の特色である絵梨子他に針書を交えた平蒔絵の技法で表面全体に豪華な図様を描いている。三合とも慶長四年京都東山の豊国廟の建立により政所より当社に納められたものである。桃山時代の蒔絵として意匠技法とも特色が強い優品である。

桐鳳凰蒔絵唐櫃

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