工芸品 / 鎌倉
鰐口は始め金鼓【きんこ】、金口【ごんぐ】と称され、堂前につるして打鳴らすものである。これは肩が厚く、甲盛【こうもり】が高く、中央に八葉複弁の撞座を鋳出した大形の鰐口である。鎌倉時代以前の鰐口は少ないが、それらの中でも製作が優れ、様式に鎌倉時代の特色がよく示された優品である。
鰐口