工芸品 / 宋
- 大阪府
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北宋
- 素地は白色磁質胎で、内外全面に透明釉をかけ象牙色を呈している。胎は薄い轆轤挽きの深鉢形で、胴裾に縦に浅い切込みをつけ六花形に形取り、高台脇にやや広い面取り状の篦目をつけ、低い高台を付ける。口縁部は露胎で二条の紐をめぐらし、銀複輪を施す。内外全面に軽妙な篦描きで蓮華唐草文を描く。
- 口径24.5 高12.0 底径12.6 (㎝)
- 1口
- 大阪市立東洋陶磁美術館 大阪府大阪市北区中之島1-1-26
- 重文指定年月日:19710622
国宝指定年月日:
登録年月日:
- 大阪市
- 国宝・重要文化財(美術品)
薄手の胎に内外に蓮華文を軽妙な箆描きであらわし、象牙色のいわゆる定窯白磁で格調の高い作域を示している。中国北宋に河北省の定窯で焼造されたもので、形状・釉調ともに世界に現存する定窯白磁中比類ないものといえよう。