色絵吉野山図茶壺〈仁清作/〉
いろえよしのやまずちゃつぼ〈にんせいさく〉
工芸品 / 江戸
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仁清
- 福岡県
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江戸
- 仁清陶特有の灰白色陶胎を轆轤成形した茶壺。
口頸部は低く立上り、口縁をいわゆる玉縁にし、肩上四方に横に耳をつける。
平らな底の左脇に「仁清」の大印が捺されている。
素地は胴裾から底裏にかけて露呈し、赤く焦げた膚をし、その他の面には細かい貫入の生じた不透明性の白釉がかかっている。素地の器面が平でないため、釉肌は滑らかでない。
胴一面に、幾重にもたたみ重なる吉野の峯々に桜花文を散らした図を上絵付す。
峯々は金銀、黒、赤、緑彩、その間を填める桜花は金銀、赤彩であらわし、その縁を金銀、赤で縁取している。
- 総高35.5 口径12.0 胴径31.8 底径12.9
- 1口
- 福岡市美術館 福岡県中央区大濠公園1-6
- 重文指定年月日:19760605
国宝指定年月日:
登録年月日:
- 福岡市
- 国宝・重要文化財(美術品)
仁清特有の灰白色陶胎を轆轤成形した茶壼で、肩上四方に横に耳をつけ、底の左脇に「仁清」の大印が捺されている。胴には一面に幾重にもたたみ重なる吉野の峯々に咲き乱れる桜花を図し、峯々は金銀・黒・赤・緑彩で、その間を填める桜花は金銀・赤彩であらわしている。仁清の得意とした華麗な色絵茶壼である。