歴史資料/書跡・典籍/古文書 その他 / 鎌倉
鎌倉時代の地頭三浦和田氏の所領であった越後国奥山庄の絵図で、一族の所領相論に関して作成されたもので、図中の新河、林及び在家の屋根等には簡単な著色が加えられている。殊に、町並をもって描かれた七日・高野市の姿や、鋳師家等の記載は庄園内の商業発展の様子を伝え、地頭茂連屋敷、茂長家等の惣領制に係る表現と相俟って、本図は鎌倉時代の庄園の実態を具体的に示した絵図として注目される。なお、巻末の付載文書は、いずれも所領相論の具書案の写で、絵図と不可分のものである。
越後文書宝翰集(七百五通)
紀伊国桛田庄絵図
中条家文書